司法書士法人 貝原事務所(沼津市の司法書士)

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数次相続と遺産分割協議の結果の記載について

先日紹介した先例について登記情報NO647に解説が掲載されていました。

 

平成29年3月30日民二237通知

【照会要旨】
(照会事案においては)
第一次相続の相続人による遺産分割が未了のまま第二次相続・第三次相続が発生し、その後の遺産分割協議が第一次相続・第二次相続の各相続人の地位を承継した者並びに第三次相続の相続人によって行われたものであり、本遺産分割協議書には、A名義の不動産をGが単独で相続した旨の記載があるのみ
(見解として)
当該記載の趣旨は、第一次相続から第三次相続までの相続関係から合理的に推認すれば、順次相続について単独相続とし、かつ最終相続について登記申請人を取得者とする旨の合意を包含するものであり、上記各相続における相続人又は相続人の地位を承継した者である全員の署名捺印があり、第一次相続から第三次相続までの遺産分割協議をするためにそれぞれ必要な者によって遺産分割が行われたといえるから昭和30年通達(単独相続が中間において数次行われた場合でも、相続を原因とする所有権の移転登記を1件の申請で行うことができる。なお、この場合の「単独相続」には遺産分割協議の結果として単独相続となった場合を含む。)に従って、本件登記申請に係る登記をすることができるのではないか?


【回答】
本月28日付け不登第64号をもって照会のありました標記の件については、貴見のとおり取り扱われて差し支えありません。

 

【要するに】

本件照会事案においては、第1次相続および第2次相続が単独相続であったかどうかについて遺産分割協議書の記載からは明らかでない。このような遺産分割協議書が1件申請による数次相続登記の登記原因証明情報たりうるか。

(1)申請情報中の登記原因の記載により、相続の経緯及び中間の相続が単独相続であったことがあきらか。

(2)この点は、添付情報である戸籍及び除籍の謄本等から判明する相続関係からも合理的に確認できる。

(3)また、各相続毎の遺産分割協議書の当事者となるべき者の署名捺印がある。

以上から、OK!